皆さんが悩んでしまう“食べてくれない”
こんにちは、臨床心理士の中園です。今回は食事に関するお悩みについてお話したいと思います。以前このような相談がありました。
その子は2歳の女の子。「食も細くて、私が食べさせないと食べてくれない。栄養士さんにも相談して、いろいろ工夫しました」とお母様が困って相談されました。
私が食事の様子を見ると、女の子はお姫様のように口を開けて食べ物がくるのを待っていました。「手づかみは汚いし、散らかるのでさせていない」「水も水道水は飲みません。子ども用に売っている麦茶かイオン水しか飲みません」と言われました。さあ、この子はこの後どうなったでしょうか。
私は≪食べる意欲≫を確認することから始めます。食事については食べる意欲が低いけれど、お菓子については食べる意欲が高い場合もありますし、お腹が空いていないとき、他にやりたいことがあるとき等は、食べる意欲は低いのでなかなか食べてくれません。
さて、2歳前の女の子がどうなったかというと、お母様がびっくりするぐらい自分で食べるようになりました。ことばの遅れや昼寝をせずなかなか夜も寝ないといったことも、ことばの数も増えしっかり寝てくれるようになったそうです。
私は食べることについてアドバイスはしませんでしたが、≪彼女の食べる意欲を高めるためにはどうしたらいいか≫ということをお母様と一緒に考え、“おもいきり遊ぶ”“自分で!!”ということを目標にしました。
その結果、お母様には申し訳ないことをしましたが、かわいい洋服や靴は砂まみれ、雨上がりは泥まみれ、食事の時はケチャップまみれ、洗濯物は過去の倍ということになりました。
ことばも増え「ばか」「このやろう」等の汚いことばも覚え、「新たな悩みが出てきました(笑)」と言われつつも「こんなにあの子が成長してくれて・・・」と涙されるお母様の姿がありました。食べる行為は、人間にとって生命を維持するために大切なことです。
だからこそ、あまり食べてくれない子を持つ保護者の方々は本当に心配されます。一生懸命作ってもらった食事を、一生懸命食べてくれるようになるお手伝いができたらいいなと思います。
今日も子育てお疲れさまです。
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