こんにちは。妊婦さん向けのコラムの第2回目は、「妊娠中のママの食事で、赤ちゃんの一生の健康状態が決まる?」がテーマです。
今回のテーマを見て、つわりでたくさん食べられなかったり、特定の物なら食べられるなど味覚・食の好みの変化を感じたりしている方は不安になるのではないでしょうか。でも、頑張りすぎることはありません。「これならできる。」を少しでも増やしていけたら大丈夫ですよ!(^^)!
妊娠中の食事は、お産やお産後の授乳に向けた体つくりの土台になります。そして、ママの食習慣は、赤ちゃんの食習慣に直接影響を与えることになるので、これから先、「赤ちゃんの健康を支える」という意味でも、妊娠中に適切な食生活を送ることは、その最初のステップになります。
最近、やせ願望によって起こる栄養不足の妊婦さんが増えています。きちんと食事をとってカロリーは足りていても、たんぱく質やミネラルなどの栄養素が足りていないというアンバランスな栄養状態もあります。食事は3食食べていますか?パスタやラーメンなど単品で食事を済ませることが多くないですか?野菜は食べていますか?お菓子や甘いものを好んで飲食していませんか?
「成人病胎児期発症説」もしくは、「DOHaD(ドハド)説」という言葉を聞いたことがありますか?これは、「赤ちゃんの健康や特定の病気のかかりやすさは胎児期や生後早期(新生児・乳幼児期)の環境の影響を強く受けて決定される」というものです。ここで、特に知っていただきたいことは、「赤ちゃんの遺伝子が変化する。」ということです。
例えば・・・・
妊娠中のママに低栄養・過栄養など栄養バランスの偏りがある
↓
お腹の中の赤ちゃんも偏った栄養状態になる
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赤ちゃんの遺伝子が、生活習慣病になりやすい遺伝子に変化する
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将来、その子の食生活が乱れた時に生活習慣病を発症しやすくなる
そう考えると、妊娠期・授乳期の食生活がいかに重要であるか分かりますよね(^^♪
①主食・主菜・副菜を揃えてバランスよく
妊娠期は、エネルギー量やたんぱく質を増やすこと、鉄分やカルシウムをしっかりとること等が必要ですが、赤ちゃんを育むため、栄養素の吸収率も高くなります。まずは、代謝を良くして、赤ちゃんに栄養をしっかり送るために「主食」「主菜」「副菜」を揃えてバランス良く食べることが大切です!ご飯を中心に旬の野菜や魚、海藻類、豆類、芋類等をおいしく食べる日本型の食事は、栄養バランスの良い食事と言えます。
♪簡単で無理なくできるもの、好みに合った料理をいろいろ組み合わせて食べましょう。
♪野菜たっぷりチャーハンや野菜カレーなど単品でも主食・主菜・副菜のバランスの良いメニューもあります。
②”旬の食べ物”が体の調子を整えます
旬の食べ物は、「暑いときには暑さに負けない」「寒い時には寒さに負けない」ための栄養にあふれ、私たちの体を守ります。旬の食材たっぷりの具たくさん味噌汁や煮物は、やわらかく消化も良いので、赤ちゃんの離乳食にも最適です。
③香味野菜が代謝を高める
ねぎやにら、生姜や香辛料など、香りや色の成分には、代謝を高める働きや食べ物の消化を良くする力があります。香りや色を活かし、好みに合わせて美味しく食べましょう。胃腸の消化吸収が良いことが全身の健康に影響します。
季節や風土に合った食物を食べることは食べ物への感謝の気持ちを育てるとともに、健康維持に大切な栄養素をしっかりとれる料理法として健康効果が期待されています。穀類(イモ類を含む)を中心に豆類、季節の野菜、近くでとれた魚、海藻類を食べる日本型の食事を見直してみましょう。
食事を急に変えることは難しいと思います。できることを少しでも取り入れていくことが、ママと赤ちゃんの健康、そしてパパや家族の健康に繋がっていくのではないでしょうか。「妊娠をきっかけに、食生活を見直す」素敵なことだと思います♥
川内保健センターでは、栄養士がいます。気軽に妊娠中・産後の食事、離乳食について相談してみませんか?
川内保健センター ☎0996-22-8811
次回の、第3回目は「怒られる???体重管理💦💦💦」がテーマです。是非ご覧ください🎶
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