薩摩川内市には各地域に「母子保健推進員」と呼ばれる方々がいるのをご存知でしょうか。妊婦さんや出産後のお母さん方が、安心して出産・子育てできるように、市からの依頼を受けて妊娠８か月の頃、赤ちゃんが生まれて生後２か月の頃に、家庭訪問を行なっています。今回は、そんな母子保健推進員の活動について、山口初美さんにお話しいただきました。
母子保健推進員とは
私達母子保健推進員は市内各地域担当制になっていて約４９人で活動しています。
子育て経験のある皆さんのお姉さんからお母さん、なかにはおばあちゃん世代のベテラン推進員さんもいらっしゃいます。
活動内容としまして川内保健センターから各地域担当者へ妊娠８か月の方と生後２か月の方への訪問依頼が届きます。
その方々へ約１か月間で訪問または電話をし、聞いたことをまとめて保健センターへ提出します。
妊娠８か月の妊婦さんへは健康状態について訪問または電話で連絡を取ります。母子共に順調とお聞きすると安心します。
産後２か月のお母さんと赤ちゃんへはブックスタートの絵本をプレゼントします。
いつもお腹の中で聞いていたお父さん、お母さんの声で絵本を読むと、赤ちゃんは安心し、親子の絆を深めます。
私が訪問するとき、お伝えすることがあります。
それは以前訪問させていただいたお母さんからお聞きしたことでした。
赤ちゃんが産まれてお世話がたいへんだったので上の子供さん（確か３・４歳の女の子）にアンパンマンの動画を観せたそうです。それからそのお姉ちゃんがスマホでアンパンマンの動画を観るようになりスマホを渡さないと泣きわめくようになりたいへんでしたと話されていました。どうしたら解決できるのか今悩んでいます、とも話されていました。
このことからもスマホの扱い方は気をつけてくださいね、と話しています。
スマホは今の生活に必要なものですが、スマホに頼りすぎない育児を心がけてくださるように願っています。
お母さんへ確認すること
- 食欲はありますか
- 精神状態は安定ですか
- おっぱいのトラブルはありませんか
- 睡眠不足感は感じませんか
- 育児のことで相談にのってくれる人はいらっしゃいますか
- 育児を協力してくれる人はいらっしゃいますか
などを聞いてお母さんの相談したいことやその日の赤ちゃんの様子を見て訪問記録票に記入します。
お母さんからの相談の内容
お母さんにより相談事はそれぞれです。ある日の訪問ではこんなことがありました。
- 赤ちゃんが夜なかなか寝つかなくて困っていること
- 身長・体重が標準通り増えているか気になるということ
母子相談を川内保健センターで毎週火曜日午前１０時～１１時半に予約制でしています。内容は育児相談・身長体重測定もありますとお伝えしました。ですが、できたら地区担当保健師さんによる自宅への訪問を希望されましたので、訪問記録票にその旨記入しました。
私達母子保健推進員はお母さんの相談事があったらそれを担当保健師さんへ連絡して少しでも不安を取り除くお手伝いをさせていただいています。
今回訪問したお母さんもご実家が鹿児島市内ということでしたので毎日の生活での協力者はご主人と話されていました。今はコロナウイルス感染防止のため外出も難しく自宅で過ごす日々になっています。
子育てすくすく相談もぜひ活用してください。
- 電話相談 平日９時～１７時
- 来所相談（予約制） 毎週金曜日 ９時～１１時
- 場所 薩摩川内市 子育て世代包括支援センター（SSプラザせんだい内）
- TEL 0996-22-3611
みなさんへのお願い
最後に母子保健推進員からのお願いです。
妊婦さんやお母さんへ担当母子保健推進員から電話があったら電話に出ていただけたらありがたいです。なかなか電話に出てくださらず困っています。
電話番号でショートメールしてつながる方もいらっしゃいますが連絡が取れない方もいらっしゃいます。
保健センターからの母子手帳交付時のチラシにお住まいの地区担当の母子保健推進員の名前と電話番号が載せてあります。
見覚えのない番号と思ったらそのチラシで番号確認をお願いいたします。
母子保健推進員さんからのメッセージ
コロナウイルス感染症の影響でご出産・育児本当に大変だと思います。どうぞ体調に気を付けてくださいね。
母子保健推進員さんのご紹介：山口初美さん
薩摩川内市の産前産後のママたちのサポートに、日々ご尽力いただいております。
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川内保健センター（川内・樋脇・入来・東郷・祁答院地域）
〒895-0055 鹿児島県薩摩川内市西開聞町6番10号 すこやかふれあいプラザ内
0996-22-8811 / 0996-22-8038
