生まれたばかりの赤ちゃんは「ママのぬくもり」で安心します
赤ちゃん編
お腹の赤ちゃん…妊娠20週ごろには味覚・臭覚・聴覚・痛覚・温覚などが備わっていて、その感覚が心地よい最適なところ、それがママのお腹の中です。しかし成長すると、さらに最適な場所を求めていって、出産となるわけです。
いざ出産となると狭い産道を通り、まだ見ぬ世界に向かってママと一緒に一生懸命頑張ります。そして「おぎゃー」と生まれた瞬間から一つの生命体となります。
今まではママと一緒だったのに…、一人になった赤ちゃんは不安でたまらなくなり、もとのママのお腹の中に戻りたいと思うでしょう。
そんなとき、生まれたばかりの赤ちゃんをママがすぐ抱いてあげると赤ちゃんは安心します。
「ママのにおいがする」「ママのぬくもりがある」「ママの声が聞こえる」すなわちママのお腹の中に戻ったような環境になると、赤ちゃんはすぐに泣き止み呼吸も落ち着くはずです。
さらに赤ちゃんがおっぱいを吸うとママの産後の子宮を収縮させ、産後の回復に効果があります。
一生懸命おっぱいを吸う赤ちゃんに、ママはおっぱい足りているのかしらと疑問に思うかもしれません。
しかし、赤ちゃんは生まれる前にママから2~3日分の水筒(水分)とお弁当(糖質)をもらって生まれてきます。2~3日間は少しのおっぱいが飲めればよいのです。
しかも生まれて1日目の赤ちゃんの胃の容量は5ccしかありませんので、多くの量は飲めません。
しかし生まれながらの習性で、何度も何度もおっぱいを吸うのです。
するとママの産後回復の効果が倍増し、おっぱいを出す指令もどんどん刺激されることになります。
産後のママの過ごし方~あせらずマイペースで~
ママ編
産後の休息はどうすればよいのでしょうか?
出産直後のママは興奮気味で身体は分娩の疲れが溜まっているので、すぐにでもぐっすり眠れそうですが、精神的な興奮やホルモンの影響で目が冴えた状態になっています。
生まれたばかりの赤ちゃんも興奮気味で最初のうち1時間くらいはしっかり目が覚めていますが、2時間たったくらいからぐっすり眠りについてしまいます。
その後、赤ちゃんはしっかり覚醒していることは少なく、うつらうつらしているような状態になります。ママは目を閉じて静かに横になり過ごすのがベストだと思います。
1日経つとママは睡魔が襲ってくるかもしれません。そのときは眠ればよいのです。
1日目の赤ちゃんのほとんどは眠りがちになるか、初期嘔吐といってお腹の中にいた時に飲んだ羊水を吐き、気分が悪そうにしていることがあります。
しかし、中にはすごく元気でずっとママのおっぱいを飲み続けている赤ちゃんもいます。そんなときは無理する必要はありません。
ママが少し休みたいと思ったら、助産師さんや看護師さんに2時間ほど預かってもらうとよいでしょう。
なぜ2時間かというと、ママの睡眠は短時間熟睡型になっています。授乳や育児にすぐ対応しなくてはならないママの睡眠は、短時間で足りるような身体の仕組みになっているのです。
2~3日間そんな風に過ごしていると、少しずつ、ママは元気を取り戻してくるでしょう。そしておっぱいが張って、足りるだけ乳汁が産生されるようになります。
赤ちゃんもお腹いっぱいおっぱいを飲んで、満足してぐっすり眠ってくれるようになります。
すると、ママも少し眠る時間も確保でき、私のおっぱいで赤ちゃんが大きくなってきているという実感も湧いてくるでしょう。
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